活動報告

12月議会にて一般質問を行いました

投稿日 2018年12月19日

 

報告があとになってしまいましたが、本日12月議会の一般質問を行いました!
今回のテーマはずっとやりたいと思っていた「職員の給与制度について」です。

詳細についてはまた追って報告させていただきますが、概要だけお伝えします!

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①人事考課制度について
・人事評価を実施し、勤勉手当に反映しているものの、その評価状況に課題がある。特に、下位評価を受けている職員が全体の0.1%(2,000人以上の職員のうち2~3人)しかいないため、評価状況の改善を要望。

・一方、昇給には人事評価を活用しておらず、一律で4号給の昇給をさせている。人事評価を活用することは、地方公務員法の趣旨からしても必要なことであり、また頑張る職員に報いるためにも、昇給への人事評価の活用を要望。

・その他運用において、「考課者研修の充実」「多面評価の導入」「部局間調整の仕組みの導入」「職員アンケートの実施」を要望。

②職責に応じたメリハリのある給与制度について
・現在の給料表では、上下の職階同士で給料月額の大幅な重複があり、「昇格」しても次の職階の同額にスライドするだけなので、昇格しても給料にほとんど差がつかない。そのため、役職を問わず同期の給料がほとんど同じであったり、上司と部下の給料の逆転現象が起こったりする可能性がある。

・本市で現在支払っている給料の状況を確認したところ、「管理職の最下位である5等級」と「一般職の最上位である6等級」の最高・最低給料月額はほとんど重なっており、91.7%の重複率であった。むしろ、平均給料月額で比較すると、一般職である6等級のほうが月額1万円ほど高くなっており、事実上司と部下での給料の逆転現象が起きている。
→そこで、職階同士の重なりをなるべくなくしたメリハリのある給料表の導入を要望。

③技能職の給与制度について
・平成24年度に技能職給料表の改定を行なった際、改定前の号給が新しい給料表に存在しない職員には、附則技能職給料表を適用し、実質的に改定以前の高い水準の給料が保障される仕組みとなっている。その該当職員数は現在86名おり、新しい技能職給料表との差分を計算したところ、少なく見積もっても1500万円以上もの人件費が多くかかってしまっている。
→附則技能職給料表の適用者を、現在の技能職給料表に段階的にでも移行させていくことを要望。

・民間の同業種と比較して、1.2倍~2.2倍ほど技能職のほうが給与が高くなっている。地方公務員法では、民間同業種との給与水準の均衡を求められているため、引き続き是正に向けた取り組みを要望。

・さらに、技能職の正職員の採用についても、他市ではすでに採用をやめている自治体も出てきているため、高槻市においても正職員の採用については慎重に行うことを要望。

④その他
・高槻市では、消防職は行政職と同じ給料表を適用しているが、仕事内容や組織体系は行政職とは大きく異なっており、そういう意味で技能職や専門職の給料表はすでに分離しているため、消防職についても給料表の分離を検討するよう要望。

・特殊勤務手当の見直しについても要望。具体的には、上記の消防職給料表を分離したあとには「消防業務従事手当」を見直すこと。また、技能職の清掃職員に対して支給されている、ごみ・し尿の「処理業務」と「収集業務」の手当については、通常業務の範囲であるため見直しを要望。

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なかなか難しい内容ではありますが、近い将来厳しい財政状況が予測されている高槻市においては必ず必要な行財政改革だと考えています。

特に、「人事考課制度の見直し」と「職責に応じたメリハリのある給与制度の構築」については、市も前向きに検討いただけそうなので、今後の取り組みに期待したいところです。

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